エルサルバドルのビットコイン戦略4周年と保有量比較

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💡はじめに|国家がビットコインを保有する時代へ

2021年9月7日、エルサルバドルが世界で初めてビットコイン(BTC)を法定通貨として採用しました。
それから4年──2025年9月7日「ビットコインデー」を迎え、同国のBTC戦略が改めて注目されています。

一方、日本では上場企業メタプラネットがビットコインを大量保有するトレジャリー戦略を展開。
国家と企業、それぞれのBTC保有量を比較すると、意外な事実が見えてきます。


🪙エルサルバドルのBTC保有量は6,313BTC

2025年9月時点で、エルサルバドル政府が保有するビットコインは6,313BTC
1BTC=約1,660,000円で換算すると、約104.8億円相当となります。

この保有量は、2021年の法施行以降、段階的に積み上げられてきたもので、直近では記念日を祝して21BTCを追加購入したことも報じられました。


📊メタプラネットは20,000BTCを保有

一方、日本の上場企業メタプラネットは、2025年9月1日の臨時株主総会にてビットコイン保有量が20,000BTCに到達したと発表。
これはエルサルバドルの約3倍以上の保有量であり、企業としては異例の規模です。

メタプラネットは「BTCを長期保有することで企業価値を高める」というトレジャリー戦略を掲げており、国内外の投資家から注目を集めています。


🔍国家戦略としてのBTC保有は少ない?

エルサルバドルが4年間かけて保有した6,313BTCという数字は、国家規模としては控えめな印象を受けます。
一方で、メタプラネットのような企業が短期間で2万BTCを保有していることから、国家と企業の戦略の違いが浮き彫りになります。

エルサルバドルは観光・投資誘致、社会実験(ビットコインビーチ、ビットコインシティ構想)など、象徴的な意味合いを重視しているのが特徴です。


🔮これからのエルサルバドルのBTC戦略

今後もエルサルバドル政府は、BTC購入を継続する姿勢を示しています。
また、地熱発電によるマイニング、ウォレット整備、教育プログラムなど、技術面・インフラ面での強化も進められています。

国民の利用率は依然として低いものの、民間主導の取り組みや若年層への教育が鍵となるでしょう。


✅まとめ|国家と企業、それぞれのBTC戦略

  • エルサルバドルは世界初のBTC国家として4周年を迎えた
  • 保有量は6,313BTC(約105億円相当)と控えめながら、象徴的な意味は大きい
  • メタプラネットは企業として2万BTCを保有し、戦略的な違いが際立つ
  • 今後は「国民への浸透」と「技術インフラの整備」が焦点

国家と企業、それぞれのビットコイン戦略を見比べることで、BTCの可能性と課題がより鮮明に見えてきます。