mNAVとは?仮想通貨企業の株価指標を解説

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💡はじめに|「mNAV1.25が適正」ってどういう意味?

最近、メタプラネットの株価が乱高下する中で、「mNAV1.25が適正」といった言葉を目にする機会が増えました。
仮想通貨企業の株価評価に使われるこの「mNAV」という指標、聞き慣れない方も多いのではないでしょうか?

この記事では、mNAVの意味や使い方、そして短期トレーダーと長期投資家の視点の違いについて、わかりやすく解説します。


📐 mNAVとは?基本の定義と意味

mNAVとは「Modified Net Asset Value(修正純資産価値)」の略で、企業が保有するビットコイン(BTC)の価値に対して、株価がどれだけ割高・割安かを示す指標です。

計算式は以下の通り:

mNAV = 株価 ÷ 1株あたりのBTC純資産価値

例えば、企業が1株あたりBTC価値を453円持っていて、株価が570円なら、mNAVは約1.26倍。
つまり「BTC価値の1.26倍で株が取引されている」状態です。


📊 なぜmNAVが注目されるのか?

仮想通貨企業は、利益よりも「どれだけBTCを保有しているか」が企業価値の源泉になることが多いため、従来のPER(株価収益率)では評価しづらい面があります。

そこで、mNAVが「BTC保有量に対する株価の倍率」として注目されるようになりました。


📈 mNAVの使い方|割高?割安?エントリー判断にも

mNAVは、株価が企業のBTC価値に対して割高か割安かを判断するために使われます。

  • mNAVが高い(例:3.8倍)
    → 市場が企業の将来性に期待している状態。過熱感もある。
  • mNAVが低い(例:1.2倍)
    → 株価がBTC価値に近づいている。割安感がある。

このため、短期トレーダーはmNAVを“エントリータイミングを探る指標”として活用することが多いです。
「今は割高だから様子見」「割安だから買い」といった判断に使われます。


🧠 長期投資家の視点|mNAVは“時間”で回収するもの

筆者は、ビットコイントレジャリー戦略の本質は「BTCをなるべく多く保有し、長期的な価値上昇でキャピタルゲインを狙う」ことだと考えています。

mNAVが一時的に高くても、企業がBTCを増やし続ければ、将来的にその倍率は回収可能です。
例えば、BTC Yield(保有量の増加率)が年600%なら、mNAV7倍でも1年で理論的に回収できるという見方もあります。


📉 メタプラネット株の乱高下とmNAVの温度感

2025年9月8日〜11日にかけて、メタプラネットの株価はまるで2018年のビットコインのような荒い値動きを見せました。
個人的には「懐かしいな」と思いながら、興味深く見守っていました。

この急騰・急落の中で、メタプラネットをきっかけに暗号資産界隈に入ってきたビギナー層も多かったのでは?という印象もあり、どこか生暖かい気持ちにもなりました。


✅ まとめ|mNAVは投資スタイルを映す鏡

  • mNAVは「企業のBTC価値に対する株価の倍率」
  • 短期トレーダーはエントリー判断に、長期投資家は成長性の目安に使う
  • 投資スタイルによって、mNAVの見方は大きく変わる

仮想通貨企業への投資を考えるなら、mNAVを“自分のスタイルに合わせて”使いこなすことが大切です。