仮想通貨の「トラベルルール」とは?送金時に知っておきたい規制の仕組み

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🚀はじめに:仮想通貨の送金に“パスポート”が必要になる?

「仮想通貨は自由な送金が魅力」と思っていませんか?
実は今、世界中で“トラベルルール”という新しい規制が導入され、仮想通貨の送金にも本人確認や情報共有が求められるようになっています。

このルールは、マネーロンダリングやテロ資金供与を防ぐために設けられたもので、2023年以降、日本でも本格的に運用が始まりました。
この記事では、初心者にもわかりやすく「トラベルルール」の概要とその影響について解説します。


🧭トラベルルールとは何か?

🔍FATFが定めた国際的なルール

「トラベルルール(Travel Rule)」とは、国際的な金融監視機関であるFATF(金融活動作業部会)が定めた規制の一つです。
銀行などの金融機関が送金時に送金者・受取人の情報を共有するよう義務付けられているルールで、これが仮想通貨にも適用されるようになりました。

📦対象となる取引

  • 仮想通貨(暗号資産)の送金額が10万円以上(日本の場合)
  • 送金元・送金先がVASP(仮想資産サービス提供者)である場合
  • 個人間のウォレット送金は対象外だが、今後の規制強化の可能性も

🛡️なぜトラベルルールが必要なのか?

💸マネーロンダリング対策

仮想通貨は匿名性が高く、犯罪資金の移動に使われるリスクがあります。
トラベルルールは、送金者と受取人の情報を記録・共有することで、資金の流れを透明化し、不正利用を防ぐことを目的としています。

🌐国際的な足並み

FATF加盟国では、トラベルルールの導入が義務化されており、日本も2023年に施行。
各国のVASPが連携し、情報共有のための技術的なインフラ整備が進められています。


🧩日本の対応と実務への影響

🏦国内VASPの対応

日本では、金融庁が主導してVASPに対し、送金時の情報共有を義務付けています。
主要な取引所(bitFlyer、Coincheckなど)は、送金時に氏名やウォレット情報の入力を求めるようになりました。

⚙️ユーザーへの影響

  • 送金時に本人確認が必要になるケースが増加
  • 海外取引所への送金が制限される可能性あり
  • 自己管理型ウォレット(セルフカストディ)への送金は現時点で対象外


🧱送金しないという選択肢:BTCだけ持つという合理的な対策

トラベルルールへの対応として、各取引所は送金時の本人確認や情報共有を強化していますが、そもそも「他の取引所に送金しない」という選択肢もあります。

❓本当に海外取引所でアルトコインを買う必要はあるのか?

  • 海外取引所でしか買えないアルトコインをわざわざ送金して購入する価値はあるでしょうか?
  • 多くのアルトコインは流動性が低く、プロジェクトの信頼性も不透明です。
  • 税務処理が複雑になり、確定申告の手間が増えるだけでなく、送金失敗のリスクもあります。

アルトコインに手を出すべきではない理由については以下の記事で解説しています。合わせてご覧ください。

👉 アルトコインに手を出すべきではない理由については、こちらの記事で詳しく解説しています。

🟠BTCだけ持つというシンプルな戦略

  • ビットコイン(BTC)は唯一、真に分散化され、長期的な価値保存手段として機能する暗号資産です。
  • 自己管理型ウォレットでBTCを保管すれば、トラベルルールの対象外となり、送金時の煩雑な手続きも不要です。
  • 「送金しない」という選択は、リスク回避と効率性の両面で理にかなっています。

🧠まとめ:送金しないという“最強の対策”もある

トラベルルールに振り回されるくらいなら、いっそのこと送金自体をやめてしまうのも一つの手です。
アルトコインに手を出すことで複雑になる税務処理や送金リスクを避け、BTCだけを長期保有することで、シンプルかつ堅実な資産管理が可能になります。

「送金しない」という選択肢は、最も確実で、最も合理的なトラベルルール対策かもしれません。


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