
💡はじめに|Windows 10のサポート終了、古いPCはどうする?
2025年10月に予定されているWindows 10のサポート終了。
マイニングマシンなど、まだ現役で動いているWindows 10搭載PCをどうするか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、システム要件を満たしていない古いPCでも、Windows 11の最新バージョン「24H2」へアップグレードできる非公式な手法を紹介します。
あくまで自己責任の範囲での操作となりますが、手順を丁寧に解説します。
⚠️ 注意|この方法はMicrosoft非公認です
- 本記事の手法は、公式にサポートされていない“裏技”です
- 実行は自己責任。事前に重要なデータのバックアップを強く推奨します
- 古すぎるCPU(SSE 4.2やPOPCNT非対応)では動作しないため、事前確認が必要です
📥 STEP 1|Windows 11 24H2のISOファイルを入手する
- Microsoft公式サイトWindows11ダウンロードサイト にアクセス
- 「Windows 11 (multi-edition ISO)」を選択し、「ダウンロード」ボタンをクリック
- 言語選択で「日本語」を選び、「64-bit ダウンロード」を実行
- ファイルサイズが大きいため、ダウンロードには時間がかかる場合があります
💿 STEP 2|ISOファイルをマウントする
- ダウンロードしたISOファイルを右クリックし、「マウント」を選択
- 仮想DVDドライブとして認識され、エクスプローラーに表示されます
- 物理的なDVDドライブがなくても問題ありません
🧭 STEP 3|インストーラーを特殊な方法で起動する
このステップでは、インストーラーにPCを「サーバー機」と誤認識させることで、システム要件チェックを回避します。
- マウントした仮想ドライブを開いた状態で、Windowsの検索バーに「cmd」と入力し、Enterキーを押す
- 表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択
- 仮想ドライブのドライブレターに移動(例:D:)
- 以下のコマンドを入力してEnter:
setup /product server
- インストーラーが起動し、要件チェックが緩和された状態でセットアップが進行します
🖥️ STEP 4|Windows 11 24H2をインストールする
- 「Windows Serverのインストール」と表示されますが、実際にインストールされるのは通常のWindows 11です
- ライセンス条項に同意し、「個人用ファイルとアプリを引き継ぐ」を選択
- 「インストール」ボタンをクリックしてアップグレードを開始
- 所要時間は長め。途中で電源を切らないよう注意
🔍 STEP 5|アップグレード完了後の確認
- PCが再起動したら、「winver」と入力してバージョンを確認
- 「24H2」と表示されていれば成功
- デスクトップやアプリが正しく引き継がれているかもチェック
⏳ STEP 6|元のOSに戻せる期間を延長する方法
通常、アップグレード後に元のOSへ戻せる期間は10日間ですが、以下の操作で30日間に延長できます。
- 管理者としてコマンドプロンプトを起動
- 以下のコマンドを入力:
DISM /Online /Set-OSUninstallWindow /Value:30
- 「操作は正常に完了しました」と表示されれば設定完了
- 確認コマンド:
DISM /Online /Get-OSUninstallWindow
🧪 筆者の体験|マイニングPCで試してみた結果
筆者はマイニング専用のWindows 10 PCでこの手法を試しました。
最初の挑戦では、インストール処理が始まった直後に画面が暗転し、1時間以上そのままの状態が続きました。
不安になって電源を落として再起動したところ、Windows 10に自動でリカバリーされてしまいました。
そこで、2回目の挑戦では何もせずに2時間放置したところ、無事にWindows 11 24H2へのアップグレードが完了していました。
暗転中でも裏で処理が進んでいる可能性があるため、途中で操作せず、じっくり待つことが重要です。
✅ まとめ|Windows 11非対応PCでも延命できるが慎重に
- Windows 10のサポート終了に備え、非対応PCでもWindows 11へアップグレード可能
- インストール手順は非公式のため、慎重な操作とバックアップが必須
- マイニングマシンなど、用途が限定されたPCの延命には有効な選択肢
古いPCを活用したい方は、自己責任の範囲で試してみる価値はあるかもしれません。