💡はじめに|ビットコインは“周期的に下がる”って本当?
2025年9月現在、ビットコインは「4年サイクル」の強気相場の終盤に差し掛かっていると見られています。
このサイクルは、過去にも何度も繰り返されてきた価格変動のパターンで、強気相場の後には必ずと言っていいほど弱気相場(ベアマーケット)が訪れています。
では、弱気相場に入った場合、どれくらい下がるのか?いつ始まるのか?どれくらい続くのか?
この記事では、過去のビットコインサイクルをもとに、弱気相場の傾向をわかりやすく解説します。
🔄 ビットコインの4年サイクルとは?
ビットコインは約4年ごとに「半減期(マイニング報酬が半分になるイベント)」を迎えます。
この半減期を起点に、以下のような価格サイクルが形成されてきました:
- 停滞期(半減期前)
- 上昇期(半減期後)
- 強気相場(急騰)
- 弱気相場(急落・調整)
このサイクルは、過去3回の半減期(2012年、2016年、2020年)でもほぼ同じように繰り返されています。
📉 過去の弱気相場の下落率と期間
過去3回の弱気相場を振り返ると、以下のような傾向が見られます:
サイクル | 最高値 | 最安値 | 下落率 | 弱気期間 |
---|---|---|---|---|
2013年〜2015年 | 約$1,150 | 約$200 | 約−83% | 約13か月 |
2017年〜2018年 | 約$20,000 | 約$3,200 | 約−84% | 約12か月 |
2021年〜2022年 | 約$69,000 | 約$15,500 | 約−77% | 約13〜14か月 |
つまり、弱気相場では最高値から約75〜85%の下落が起こり、期間は約1年程度が目安となります。
📅 弱気相場は半減期から何か月後に始まる?
弱気相場が始まるタイミングにも一定の傾向があります。
過去のサイクルでは、以下のような時期に弱気入りしています:
サイクル | 半減期 | 弱気入り | 半減期からの経過 |
---|---|---|---|
第1回 | 2012年11月 | 2014年1月 | 約14か月後 |
第2回 | 2016年7月 | 2018年1月 | 約18か月後 |
第3回 | 2020年5月 | 2022年1月 | 約20か月後 |
このように、半減期から約18〜20か月後に弱気相場が始まる傾向が見られます。
📊 図解で見る弱気相場の傾向
過去のサイクルにおける「下落率」と「弱気期間」をグラフで比較すると、
どのサイクルでも約1年の弱気期間と、80%前後の下落が共通しています。
また、半減期から弱気入りまでの期間も、約1年半〜1年8か月と一定のリズムがあることが分かります。
🧠 筆者の視点|過去は参考になるが、未来は保証されない
過去のサイクルは非常に規則的に見えますが、今後も同じように繰り返されるとは限りません。
2024年にはビットコインETFの承認や機関投資家の参入など、市場構造に変化が起きています。
それでも、過去の傾向を知っておくことは、冷静な判断材料として非常に有効です。
「今がどのフェーズなのか」を把握することで、感情に流されずに戦略を立てることができます。
✅ まとめ|弱気相場は避けられないが、備えはできる
- ビットコインの弱気相場は、過去3回とも約1年続いている
- 下落率は約−80%、半減期から約18〜20か月後に始まる傾向
- 今後も同じとは限らないが、過去のデータは有力な参考材料になる
短期の値動きに惑わされず、長期的な視点で暗号資産と向き合うことが、投資家にとっての最大の武器です。
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