はじめに:ベンチマークが良くても安心できない?
イーサリアムのPoW(ETHPoW)の終了後、マイニング環境は大きく変化しました。多くの人が「次は何を掘ればいいの?」と悩んでいるのではないでしょうか。実は、ベンチマーク成績が良いアルゴリズムでも、実際に掘ってみると“リジェクト率”が高くて効率が悪いこともあります。
今回は、NiceHashでのマイニングにおいて「KAWPOW」を試した結果と、そこから導き出したアルゴリズム選びの考え方を紹介します。
🧪KAWPOWのベンチマークは優秀だったが…
ETHPoW終了後、筆者はNiceHashマイナーで複数のアルゴリズムをベンチマークしてみました。その中で最も高いBTC建ての掘れ高を示したのが「KAWPOW」でした。
一見すると「これが正解かも?」と思える結果でしたが、実際に数時間掘ってみると、リジェクト率が異常に高いことが判明。ひどいときには、ハッシュレートの半分以上がリジェクトされてしまう事態に。

⚠️リジェクト率が高いとどうなる?
リジェクトとは、送信したハッシュがマイニングプールに受け入れられないこと。これが多いと、せっかくの計算が無駄になり、収益が大きく下がります。
KAWPOWはベンチマーク上では優秀でも、実運用では効率が悪く、安定性に欠けるという結果に。筆者はこの理由から、KAWPOWを除外することにしました。
🔍ベストは不明、だから「more better」を目指す
ETHPoS化後のマイニング環境では、明確な“ベストプラクティス”がまだ確立されていません。最高効率を追求するには膨大な時間と検証が必要ですが、筆者は「70〜80点の効率で十分」と考えています。
限られた余暇時間の中で、ある程度の安定性と収益性を両立できる設定を模索する方が、現実的で継続しやすいのです。
🧭まとめ:安定性と効率のバランスを見極めよう
KAWPOWはベンチマークでは優秀でも、リジェクト率の高さから実運用には不向きでした。NiceHashでのマイニングでは、安定して掘れるアルゴリズムを選ぶことが重要です。
今後も試行錯誤を重ねながら、「more better」な設定を探していきましょう。あなたの環境に合った最適解が、きっと見つかるはずです。